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Channel: スポーツナビ+ タグ:クリケット
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インドのスポーツリーグから見るスポーツ投資の可能性

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インドにおいてもっとも人気の高いスポーツといえばクリケットだ。クリケットは野球の元祖とも言われているスポーツである。BBCを見ると、よくスポーツコーナーでクリケットが扱われている。インドは英国の植民地であったため、英国で盛んだったクリケットも国民に根付いた。余談だが、FCバルセロナの中に、ハンドボールやバスケットボールのチームがあることは有名だが、野球チームもある。それは、クリケットの例と逆で、スペインの植民地であったキューバからの移民が、スペインで野球を行っているらしい。インドのクリケットは、去年より「インディアン・プレミア・リーグ」と呼ばれるリーグを開始した。(http://www.jiji.com/jc/zc?k=200905/2009051200067)インディアン・プレミア・リーグ(http://www.iplt20.com/)は、8チームで構成されている。ムンバイ・インディアンズ、ローヤルチャレンジャーズバンガロール、Deccan Chargers、Chennai Super Kings、Delhi Daredevils、Kings XI Punjab、Kolkata Knight Riders、Rajasthan Royalsである。このリーグについての詳細は、後々触れたい。リーグに協賛している企業は、ペプシ・ヒーローホンダ(インドのヒーロー財閥とホンダのJV)などが参加している。4000万ドル規模のリーグになっているらしい(http://www.indochannel.jp/culture/sports/02.html)スポーツはその土地の文化とも言える。そして、そのスポーツの影響力が大きければ大きいほど、そのスポーツに協賛するメリットが増える。それは一つに宣伝広告の効果があるだろう。また、政治的な効果も期待できると思われる。フランスリーグアンのグルノープルは日本のインデックス社が所有している。グルノープルという街は、ヨーロッパのシリコンバレーと呼ばれる場所である。そこの街のサッカーチームという公共財を獲得したことで、インデックスは地方自治体からスタジアムやその周辺のIT整備を委託されたりしている。ヨーロッパのシリコンバレーでの自治体絡みの事業を請け負えば、ヨーロッパ市場に切り込んでいくのに都合がよいだろう。インドにおいては、極端に保護主義を貫いている。ペプシも政治的な活動を行い、コカコーラ社を出し抜きインドでのコーラ販売の独占的な地位を築いた。ホンダはどうインド市場に切り込んで行ったかは不明だが、政治的な活動を行ったことだろう。過去、クリケットに両者がどのような関わり方をしたかは分からない。しかし、市場に切り込むために今までずっと協賛していた可能性はある。スポーツ投資を行うことで、もしかしたら現地の行政とのパートナーシップが築ける可能性がある。そこから規制や制約を越えて市場に入り込んでいく可能性がある。私は、現在のところインデックス社の例しか知らないが、海外市場に切り込むために海外スポーツチーム・リーグに対してのスポーツ投資を行い、成功した例はあるだろう。

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