みなさんこんにちは。今日は、戦略的で奥深いクリケットのルールについて少し踏み込んで書いてゆきます。クリケットの試合は1チーム11人構成の2チームで試合を行います。試合はまず、コイン・トスによりバッティングファーストを決めます。バッティングファーストとなったチームは、打順の1・2番のバッツマンをフィールドに送ります。バッツマンはピッチの両端に位置し、投球を受けるストライカーと投球を受けないノン・ストライカーがいます。バッツマンはウィケットを守りながら得点をしてゆきます。試合が始まると、ボウラーはストライカーに向かってノンストライカー側から下記の注意点を守りボールを投げます。・投げる際に、腕を肩の線より高く上げ肘を伸ばしたまま投げなければならない。・クリースラインを越えて投げた場合は反則となり、攻撃側に1点得点が追加される。バッツマンはボウラ―が投げたボールを、ウィケットを守りながら打ちます。その際、必ず足かバットをクリースラインとボウリングクリースの間におかなければいけません。バッツマンの打った球がフィールダーをとおり抜けた際に、ストライカーとノン・ストライカーの2人のバッツマンがそれぞれ元にいた位置と反対のウィケットにランニングで到達すると1点入ります。片方のバッツマンのみが入っただけの場合は得点になりません。もう片方が辿り着く前に送球等でウィケットが倒されてしまえば、倒された側のウィケットに近かったバッツマンがアウトになります。また、バットを体の一部として考えるため、バットを持って走った方が距離が稼げます。走者の距離が足りなかった場合、ホッピングクリースのラインよりも手前、またはライン上までしか来なかった場合はショートランとなり得点がカウントされません。ただし、カウントされない得点はショートランとなったもののみです。このほかに、バッツマンにより打たれたボールが、ワンバウンド以上して転がったままバウンダリーを超えたら4ラン。反則等により、相手側に点数が入る5ラン。打球がノーバウンドのままバウンダリーを超えたら6ラン。など様々な得点があります。バッツマンがアウトになるのは、以下の状況があります。ボウラーによって投げられたボールがウィケットに当たるボウルド。バッツマンが打った飛球をグラウンドに着く前にキャッチされるコート。バッツマンの体やバットの一部がポッピングクリースの後側に位置していない時に相手チームによって正しくウィケットが倒されるランアウト。
3分以内に前のウィケットが落ちてから次のバッツマンが準備し構えない時に宣告されるタイムド・アウト。怪我を防ぐためや守備にボールを返す時を除いて、バットを握らない状態でボールに触れるハンドルド・ザ・ボール。守るはずのウィケットを自ら倒してもアウトになります。ショットのために足を移動しウィケットに触れてもアウトになります。バッツマンが足で、投球がウィケットに当たるのを防いだとされる場合にアウトになります。ノーボールでない投球に対してホッピングクリースの外でボールを空振り、または見逃し、そのままランを試みぬまま、ウィケットキーパーによって捕球したグラブでウィケットを倒された場合に、ランアウトではなくアウトになります。アウトになったバッツマンは次のバッツマンと交替します。クリケットでは、アウトにならない限りいつまで打っていてもよいのですが、アウトになったらその試合ではもう打つことはできません。試合は規程のオーバー数またはアウト数により攻守を交代します。そしてそれぞれバッティングによって得た得点により勝敗が決まります。クリケットは伝統的に長時間(5日間)で行われるのですが、様々な試合形式がありそれぞれ試合時間も大きく異なります。近年は短時間の試合が短い形式が主流になっていて、クリケットが身近になっています。クリケットを少し複雑に感じた方もいるかもしれませんが、それだけ戦略性が高いスポーツです。また、遊びでクリケットをする場合は、柔軟にルールを変更して楽しめます。みなさんもぜひプレーしてみてはいかがでしょうか?これからもクリケットという素晴らしいスポーツの日本での発展を願い、微力ながらもクリケットの魅力をお伝えしてゆきます。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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