Quantcast
Channel: スポーツナビ+ タグ:クリケット
Viewing all articles
Browse latest Browse all 11

ミリオンダラー・バットマン

$
0
0
ミリオンダラー・アームという映画をご存知でしょうか。野球に関するある実話をテーマにした映画で、日本でも2014年に公開されました。その実話というのが、「インドで活躍するクリケットのプロ投手を公開オーディションにかけ、ベースボールの投手としてMLBに挑戦させる」というもの。 2008年に行われたオーディションとそのいきさつの詳細は映画に任せますが、結果としてディネシュ・パテルとリンク・シンという二人の投手がMLBピッツバーグ・パイレーツ傘下のマイナー球団と契約を結びました。話題になり映画化もされ、この試みは十分に成功だったと思います。が、二人の投手が目立った結果を残せていないことを鑑みますと、インド人クリケット選手をMLBに送り込んで報酬を得るという金脈を掘り当てられた訳ではなかった、ということになると思います。さて、なぜ急にミリオンダラーアームの話をしたかというと、興味深いニュースを見つけたからなのです。 The “Million Dollar Arm” guy is looking for a U.S.-born cricket player with “Million Dollar Bat:” http://t.co/7zh1tqm8b3— Cut4 (@Cut4) 2015, 1月 2 「ミリオンダラーアームの仕掛人、クリケットプレイヤーになるアメリカの野球選手を物色中」リンク先の記事には、まだ動き出した段階ということもあり詳細があまり書かれていませんが、仕掛人である代理人のバーンスタイン氏が、今度は逆のアイデアである「ミリオンダラー・バット」で一儲けを企んでいる模様です。 MLBで結果を残すことができない選手が日本のプロ野球に助っ人としてくる、というのはよくある話。なぜこれが選手の選択肢になりうるかというと、アメリカの二軍(AAA級)の選手年俸よりも日本プロ野球での年俸が高いから。では、インドでクリケット選手になるとお給料はどうなるのか・・・というと、インドのクリケットプロリーグ、IPLについて言及した記事を見つけました。英スポーティング・インテリジェンス社の調査によると、IPLで選手の平均年収が最も高いチームは、コルカタ・ナイトライダーズで、約420万ドル(約3億4000万円)。 - The Asahi Shimbun GROBE (http://globe.asahi.com/sports/2012062800003.html) MLB選手のレギュラークラスはこれより高い年俸をもらっていますが、日本で年俸が3億4000万を超えている選手なんて数えるほど。こう考えると、意外に魅力的な選択肢になるのかもしれません。日本ではマイナーなクリケットですが、もともと野球はクリケットから派生して発展したスポーツ。ルールはだいぶ異なるところがありますが、投手が投げたボールを打者が打ち返すという基本部分は共通しています。果たして、メジャーリーガーの卵が一攫千金を夢見てインドにわたるということがあり得るのか。個人的には、可能性はあると思っています。答えが出るのは2015年中でしょうか。敏腕代理人、バーンスタイン氏のこれからの動きが楽しみです。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 11

Latest Images

Trending Articles





Latest Images